令和6年度
共立蒲原総合病院
病院情報の公表
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
≪集計対象全項目に対する共通定義≫
●令和6年6月1日から令和7年5月31日までの退院患者さんであり、一般病棟に1回以上入院した方を対象として集計しています。
●入院した後24時間以内に死亡した患者さんまたは労災、自費診療をした患者さんは集計対象外となっています。
●10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
病院指標
年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
血液培養2セット実施率
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
転倒・転落発生率
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
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年齢区分
0~
10~
20~
30~
40~
50~
60~
70~
80~
90~
患者数
-
-
-
22
44
112
157
366
508
305
70歳以上の方の割合が全体の約8割を占めています。 当院はケアミックス型病院であり、急性期医療を担う「急性期病床」の他に、症状が安定した患者さんに対して、在宅や介護施設への復帰支援に向けた医療や支援などを行う「地域包括ケア病床」及び、長期に渡り療養を必要とする「療養病床」を稼働しているため、ご高齢の患者さんの入院が多くなっています。 昨年と比較し患者数は20名程度増加、年齢構成については同様となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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≪診断群分類別患者数等の定義≫
・各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類について集計しています。
・項目はDPCコード、DPC名称、患者数、平均在院日数(自院及び全国)、転院率、及び平均年齢を示しています。
・上位5位までの患者数が全て10件未満の診療科は掲載しておりません。
・転科された患者さんは、医療資源を最も投入された傷病の担当医が所属する診療科で集計しています。
・転院は退院先が、他の病院・診療所とし、DPCコード別で「転院患者数/全退院数×100」を転院率として示しています。
・DPC請求とならない症例につきましては、本項目に反映されていません。
※平均在院日数(自院)は、急性期病床だけでなく地域包括ケア病床や療養病床へ入院した期間を含んでいます。
内科
DPCコード
DPC名称
患者数
平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率
平均年齢
患者用パス
0400802499x0xx
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし
108
30.31
16.40
0.93
87.39
110310xx99xxxx
腎臓又は尿路の感染症 手術なし
43
30.09
13.66
4.65
81.84
050130xx9900x0
心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外
37
33.86
17.33
2.70
86.22
040081xx99x0xx
誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし
36
53.14
20.78
5.56
85.17
050050xx0200xx
狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし
29
6.86
4.18
0.00
71.62
内科には一般内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科及び内分泌内科を含んでいます。 発熱や呼吸症状を主訴とした肺炎の症例が最も多く、血液検査や画像検査を行った後、抗生剤や酸素投与にて治療を開始します。 手術・処置を行わない肺炎については重症度分類にてDPCコードが細分化されていましたが、令和6年度の診療報酬改定にて重症度分類なく統一されたため、昨年度のデータと比較して件数が多くなっています。
外科
DPCコード
DPC名称
患者数
平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率
平均年齢
患者用パス
060100xx01xxxx
小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
170
2.02
2.57
0.00
65.54
060160x001xxxx
鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等
11
5.91
4.54
0.00
68.73
060210xx99000x
ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
10
14.10
9.08
10.00
79.60
060130xx9900xx
食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
-
-
7.67
-
-
060380xxxxx0xx
ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし
-
-
5.55
-
-
外科では健康診断などで便に潜血があった方や、下痢などの腹部症状があった方に対して大腸内視鏡検査を行い、ポリープを発見・切除した場合には1泊入院にて、状態観察を行っています。
2番目に多い鼠径ヘルニアは、足の付け根の筋肉が弱くなった部分から、お腹の中の臓器が飛び出す状態をいいます。腸などが飛び出した状態を放置すると壊死する可能性があるため、手術を行い1週間弱にて抜糸を行い退院となります。
整形外科
DPCコード
DPC名称
患者数
平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率
平均年齢
患者用パス
160800xx02xxxx
股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等
83
47.94
25.29
8.43
84.30
160690xx99xxxx
胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし
22
36.45
19.16
9.09
84.77
160800xx99xxx0
股関節・大腿近位の骨折 手術なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外
22
3.77
13.56
95.45
82.27
070160xx01xxxx
上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等
-
-
4.24
-
-
160850xx01xxxx
足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等
-
-
17.84
-
-
整形外科では大腿骨の骨折や胸椎・腰椎圧迫骨折の患者さんが多く入院しています。
最も多い股関節大腿近位骨折では、骨盤と大腿骨を接続している大腿骨の頚部や転子部の骨折が多く、高齢者の転倒に伴い発症するリスクが高まります。 治療としては、麻酔を使用しプレートや髄内釘を使用した手術、ベッド上での安静や在宅復帰に向けたリハビリテーションを実施しています。 現在、当科は骨折予防のために骨粗鬆症の治療に力を入れています。
脳神経外科
DPCコード
DPC名称
患者数
平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率
平均年齢
患者用パス
010060xx99x40x
脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし
38
33.24
16.89
5.26
82.08
160100xx99x00x
頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
17
14.47
7.99
0.00
77.94
010050xx02x00x
非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
11
21.91
11.90
9.09
82.00
010040x099000x
非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
-
-
18.68
-
-
010060xx99x20x
脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし
-
-
16.94
-
-
脳神経外科では脳梗塞が最も多い症例であり、治療薬のエダラボンを投与する症例が多く見られます。 内科の肺炎と同様に、脳梗塞はJCSとRankin ScaleによってDPCコードが細分化されていましたが、令和6年度の診療報酬改定にて統一されたため、昨年度のデータと比較して件数が多くなっています。
令和6年度も以前に引き続き、頭部や顔面の外傷が多く見られており、脳出血や顔面骨折などを疑った経過観察に加え、疼痛を緩和するための治療を行っています。
※JCS(Japan Coma Scale):日本で使用される意識障害の深度分類
Rankin Scale:脳卒中の患者さんに対して用いられる判断基準。0-5点の6段階評価で数字が大きいほど重度に分類される。
耳鼻いんこう科
DPCコード
DPC名称
患者数
平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率
平均年齢
患者用パス
030400xx99xxxx
前庭機能障害 手術なし
20
6.45
4.67
0.00
70.05
030350xxxxxxxx
慢性副鼻腔炎
11
5.00
5.84
0.00
55.64
100130xx97x0xx
甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2なし
11
8.73
7.05
0.00
57.18
0400802499x0xx
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし
-
-
16.40
-
-
110310xx99xxxx
腎臓又は尿路の感染症 手術なし
-
-
13.66
-
-
耳鼻いんこう科ではめまい症が最も多く、急性期は点滴による治療を行いますが、改善がみられない場合には入院となり、内服・点滴にて継続した治療を行います。
上記に次いで、嗅覚障害や鼻づまりなどの症状が出現する慢性副鼻腔炎が多くなっています。この症例では内視鏡を用いて鼻道を大きく開き、腫れた粘膜を切除する手術を行うことで、本来、鼻に備わっている自浄作用を回復させます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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≪初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数の定義≫
・5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の数を初発の UICC 病期分類別、及び再発に分けて集計しています。
・患者数は延患者数とし入退院を繰り返した症例は、繰り返した回数分だけ集計しています。
※UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の 3つのカテゴリーによって各癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類する方法です。ステージ0のものは本項目は対象外となっています。
初発
再発
病期分類
基準
(※)
版数
Stage I
Stage II
Stage III
Stage IV
不明
胃癌
-
-
-
-
-
-
1
8
大腸癌
-
-
-
-
-
-
1
8
乳癌
-
-
-
-
-
-
1
8
肺癌
-
-
-
-
-
-
1
8
肝癌
-
-
-
-
-
-
1
8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発の5大癌について、各ステージ10症例未満のため-(ハイフン)にて表示しています。
胃癌11名、大腸癌11名、乳癌7名、肺癌1名、肝癌が3名となっており、昨年度のデータと比較して入院患者は減少していました。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
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≪成人市中肺炎の重症度別患者数等の定義≫
・成人の市中肺炎につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
・重症度分類はA-DROPスコアを用いており5段階に重症度分類しています。
Age(年齢) :男性≧70歳、女性≧75歳
Dehydration(脱水) :BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Resipiration(呼吸) :SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2〈動脈血酸素分圧〉60Torr以下)
Orientation(意識障害):意識障害の有無
Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下
※軽症:0項目 中等症:1~2項目 重症:3項目 超重症:4~5項目(ショックがある場合は1項目でも超重症とする。)
患者数
平均
在院日数
平均年齢
軽症
11
6.55
42.55
中等症
78
30.72
83.94
重症
41
44.00
87.15
超重症
20
31.80
89.60
不明
-
-
-
肺炎は膿胸や敗血症など合併症を引き起こす疾病でもあるため、慎重に抗生剤を選択し治療していきます。 また呼吸不全を生じている患者さんには酸素療法による治療を開始しますが、状態に応じて人工呼吸器などを使用し呼吸管理を行っています。 安静によって運動機能が低下している方にはリハビリテーションを提供し、長期の治療が必要な方には療養病床にて加療していただいています。昨年度と比較し症例数が40件程度増加しており、重症度、超重症度の割合が11%→40%と大きく増加していました。
脳梗塞の患者数等
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≪脳梗塞のICD10別患者数等の定義≫
・脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、及び転院率を示しています。
患者数
平均在院日数
平均年齢
転院率
50
58.20
82.82
6.00
脳梗塞は血栓で脳内の血流が滞り、脳細胞に必要な酸素や栄養が運ばれなくなり壊死してしまう病気です。 急性期病棟へ入院後、多くの患者さんは治療薬のエダラボン注射を投与し、その後血液をサラサラにする飲み薬などで脳梗塞の再発を予防します。 治療後、リハビリテーション継続が必要な患者さんは地域包括ケア病棟へ移動し、日常生活や在宅へ復帰できるようにスタッフ全体で支援します。
昨年度のデータと比較し、患者数、平均年齢は同様でしたが、平均在院日数については脳梗塞以外の併存病の治療を要した患者さんが多かったため超過傾向にありました。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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≪診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)の定義≫
・診療科別に手術件数の多い5術式について、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、及び平均年齢を示しています。
・上位5位までの患者数が全て10件未満の診療科は掲載しておりません。
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみカウントしています。
・輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、軽微な手術(
詳細はこちら
)およびすべての加算は除外しています。
・転院は退院先が、他の病院・診療所とし、手術コード(点数表Kコード)内で「転院患者数/全退院数×100」を転院率として示しています。
内科
Kコード
名称
患者数
平均
術前日数
平均
術後日数
転院率
平均年齢
患者用パス
K5493
経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの
23
2.96
5.13
0.00
71.13
K654
内視鏡的消化管止血術
13
4.62
67.54
0.00
79.38
K7211
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満
-
-
-
-
-
K6872
内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの
-
-
-
-
-
K688
内視鏡的胆道ステント留置術
-
-
-
-
-
内科では心臓疾患に対してカテーテル治療を行う症例が最も多く、生活習慣やストレスなどが原因で血管が狭窄、閉塞した患者さんに対し、ステントと呼ばれる特殊な筒を留置することで血管の狭窄を防止します。
2番目に多い手術は主に出血を伴う胃潰瘍などに対し止血術を行います。内視鏡にて患部を発見し、アルゴンプラズマガスを用いて表面を焼く止血方法や、クリップを挟み込み部分的に止血する方法などで治療します。
外科
Kコード
名称
患者数
平均
術前日数
平均
術後日数
転院率
平均年齢
患者用パス
K7211
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満
169
0.07
1.07
0.00
66.01
K6335
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア
11
1.00
3.91
0.00
68.73
K7212
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上
-
-
-
-
-
K672-2
腹腔鏡下胆嚢摘出術
-
-
-
-
-
K686
内視鏡的胆道拡張術
-
-
-
-
-
外科においては下部内視鏡を用いた大腸ポリープ切除術が最も多い症例です。術後に出血などのリスクがある患者さんについては1泊経過観察の入院をしていただき翌日退院となります。
整形外科
Kコード
名称
患者数
平均
術前日数
平均
術後日数
転院率
平均年齢
患者用パス
K0461
骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿
46
2.96
47.07
13.04
85.26
K0811
人工骨頭挿入術 肩、股
45
3.40
39.40
4.44
83.73
K0462
骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨
10
1.60
26.50
0.00
69.00
K0463
骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他
-
-
-
-
-
K093
手根管開放手術
-
-
-
-
-
整形外科では大腿骨骨幹部骨折にプレートや髄内釘を挿入する骨折的観血的手術、大腿骨頚部骨折には人工骨頭挿入術など、高齢者の大腿骨骨折に対しての手術数が多くなっています。 術後にリハビリテーションにてアプローチを継続することで日常生活動作の範囲を広げ、在宅復帰に取り組んでいます。
昨年度のデータと比較し、大腿骨頚部骨折に対する手術件数が20件程度増加していました。
脳神経外科
Kコード
名称
患者数
平均
術前日数
平均
術後日数
転院率
平均年齢
患者用パス
K164-2
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
11
0.27
20.64
9.09
82.00
K386
気管切開術
-
-
-
-
-
K664
胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。)
-
-
-
-
-
K1781
脳血管内手術 1箇所
-
-
-
-
-
K616-41
経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回
-
-
-
-
-
脳神経外科では、頭部への打撲などで徐々に硬膜下に血液が貯留し脳を圧迫する慢性硬膜下血腫に対して行う手術が最も多くなっています。 頭蓋に小さな穴を開け血液が貯留している硬膜を切開し、細い管を挿入し血腫を洗浄します。 脳が圧迫されたことで認知症状、歩行障害や麻痺などが生じますが、一般的に手術をすることで症状が回復します。その後、リハビリテーションを重ね、頭部CTにて再発が確認されなければ退院となります。
耳鼻いんこう科
Kコード
名称
患者数
平均
術前日数
平均
術後日数
転院率
平均年齢
患者用パス
K340-5
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
11
1.00
3.00
0.00
55.64
K4611
甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合
11
1.00
6.73
0.00
57.18
K347
鼻中隔矯正術
-
-
-
-
-
K3772
口蓋扁桃手術 摘出
-
-
-
-
-
K3892
喉頭・声帯ポリープ切除術 直達喉頭鏡又はファイバースコープによるもの
-
-
-
-
-
耳鼻いんこう科では、嗅覚障害や鼻づまりなどを主症状とした副鼻腔炎に対して手術が最も多くなっています。 また3番目に多い、鼻中隔湾曲症(鼻を左右に分けている軟骨が曲がった状態)に対し行う手術も同時に行われることがあり、 手術後、経過観察を数日間行い退院となります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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≪その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)の定義≫
最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固(DPCコード6桁 130100)、敗血症(DPCコード6桁 180010)、その他の真菌症(DPC6桁コード 180035)、手術,術後の合併症(DPC6桁 180040)について、入院の契機となった病名と同一であるかを区別して集計しています。
DPC
傷病名
入院契機
症例数
発生率
130100
播種性血管内凝固症候群
同一
-
-
異なる
-
-
180010
敗血症
同一
-
-
異なる
-
-
180035
その他の真菌感染症
同一
-
-
異なる
-
-
180040
手術・処置等の合併症
同一
-
-
異なる
-
-
令和6年度は、各症例が10症例未満のため-(ハイフン)にて表示しています。播種性血管内凝固症候群(DIC)の症例数は6件であり、その内2件は尿路感染症を起因とした症状悪化の事例でした。
手術や処置後に対する合併症に対しての治療が4件ありました。最大腸ポリープの切除箇所からの出血する症例が最も多く、患者さんについては再度入院していただき下部内視鏡を用いて止血術を行います。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
115
97
84.35%
院内のリスク表に沿って肺血栓塞栓症の予防対策が必要か判断し、医師が必要と判断した場合に計画を立て介入していきます。 介入した患者さんについては週1回評価を行い、毎日塞栓が発症していないかチェックを行います。 従来、整形外科・外科に対しリスク評価を実施していましたが、令和6年10月から内科まで範囲を広げ、進行がんや心不全など、高リスクの非手術症例に対しても評価・予防を実施しています。
血液培養2セット実施率
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血液培養オーダー日数(分母)
血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
351
230
65.53%
血液中の細菌を調べるための検査であり、血液を2セット採取し検査することで細菌を検出する確率を上げることができます。 令和5年度は血液培養複数セット率90%以上を維持できておりましたが、令和6年度は世界的な血液培養ボトルの供給不足があったため実施率は65%でした。
今後も精度の高い結果が得られるよう、適切なタイミング、方法での採取に努めていきます。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
206
133
64.88%
広域スペクトル抗菌薬とは、広範囲の細菌を対象とした便利な抗生剤ですが、薬剤に耐性のついた細菌が生じるリスクがあります。 培養検査を行い細菌を特定した場合は狭域~中程度範囲の抗菌薬を使用しますが、効果が不良な場合や状態が悪い患者さんについては症状を吟味し広域スペクトル抗菌薬を使用します。 今後も培養検査実施の推進と体制整備に努めていきます。
転倒・転落発生率
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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
35012
110
3.14‰
週1回の転倒・転落リスク評価にて危険度別に対応策を検討した後、危険度が高い患者さんには転倒外傷防止グッズを使用し、転倒による骨折などの大きな事故を防いでいます。 また、転倒・転落が発生した際には時刻・状況・原因などをフローチャートで取りまとめ、医療安全管理委員会にて各部署へ報告し再発防止に取り組んでいます。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
-
-
-
レベル3b以上の発生件数は少なく良好な結果でした。発生件数が10件未満のため、全て-(ハイフン)にて表示しています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
163
163
100%
手術を行う全ての患者さんに対し手術部位の感染症を防ぐため、術前1時間以内に病棟にて抗菌薬の投与を行っています。 氏名、投与薬剤やアレルギー情報を含めた安全確認を行った後、手術室への入室と同時に医師による抗生剤の投与を行っています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
31362
66
0.21%
褥瘡は、同じ姿勢で寝たきりの患者さんにおいて、体重で皮膚の同じ箇所が圧迫され、発赤や潰瘍などが生じる皮膚疾患です。 療養病棟を目的として入院する患者さんは、臥床時間が長く褥瘡の発生リスクが高まっていますが、一定の時間ごとに体位を変えて圧力を分散させるなどの工夫で予防しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1224
891
72.79%
連休前の入院や1泊2日の大腸検査目的の入院以外、全ての患者さんにおいて入院後48時間以内に栄養管理科による介入が行われています。 入院時の栄養状態を計画書にまとめGLIM基準による評価を行った後、入院中の目標設定をします。適宜、検査結果や食事形態などを評価し栄養状態をサポートしています。 ※GLIM基準:成人における低栄養の診断と重症度判定のための国際的な基準
身体的拘束の実施率
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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
35012
12536
35.81%
身体的拘束は、認知症にて転倒・転落の危険性がある場合や、麻酔を使用した手術において覚醒不良の患者さんが抜管などの異常行動を起こす場合、医療事故を防ぐために止むを得ず行われる医療行為です。 当院は稼動している地域包括ケア病棟、療養病棟は平均年齢が高いため認知症の患者さんも多く、身体的拘束の実施率も多くなっております。
更新履歴
2025/9/29
令和6年度 共立蒲原総合病院 病院指標 公開
●令和6年6月1日から令和7年5月31日までの退院患者さんであり、一般病棟に1回以上入院した方を対象として集計しています。
●入院した後24時間以内に死亡した患者さんまたは労災、自費診療をした患者さんは集計対象外となっています。
●10未満の数値の場合は、-(ハイフン)を記入しています。
病院指標
医療の質指標
・各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類について集計しています。
・項目はDPCコード、DPC名称、患者数、平均在院日数(自院及び全国)、転院率、及び平均年齢を示しています。
・上位5位までの患者数が全て10件未満の診療科は掲載しておりません。
・転科された患者さんは、医療資源を最も投入された傷病の担当医が所属する診療科で集計しています。
・転院は退院先が、他の病院・診療所とし、DPCコード別で「転院患者数/全退院数×100」を転院率として示しています。
・DPC請求とならない症例につきましては、本項目に反映されていません。
※平均在院日数(自院)は、急性期病床だけでなく地域包括ケア病床や療養病床へ入院した期間を含んでいます。
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
2番目に多い鼠径ヘルニアは、足の付け根の筋肉が弱くなった部分から、お腹の中の臓器が飛び出す状態をいいます。腸などが飛び出した状態を放置すると壊死する可能性があるため、手術を行い1週間弱にて抜糸を行い退院となります。
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
最も多い股関節大腿近位骨折では、骨盤と大腿骨を接続している大腿骨の頚部や転子部の骨折が多く、高齢者の転倒に伴い発症するリスクが高まります。 治療としては、麻酔を使用しプレートや髄内釘を使用した手術、ベッド上での安静や在宅復帰に向けたリハビリテーションを実施しています。 現在、当科は骨折予防のために骨粗鬆症の治療に力を入れています。
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
令和6年度も以前に引き続き、頭部や顔面の外傷が多く見られており、脳出血や顔面骨折などを疑った経過観察に加え、疼痛を緩和するための治療を行っています。
※JCS(Japan Coma Scale):日本で使用される意識障害の深度分類
Rankin Scale:脳卒中の患者さんに対して用いられる判断基準。0-5点の6段階評価で数字が大きいほど重度に分類される。
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
上記に次いで、嗅覚障害や鼻づまりなどの症状が出現する慢性副鼻腔炎が多くなっています。この症例では内視鏡を用いて鼻道を大きく開き、腫れた粘膜を切除する手術を行うことで、本来、鼻に備わっている自浄作用を回復させます。
・5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の数を初発の UICC 病期分類別、及び再発に分けて集計しています。
・患者数は延患者数とし入退院を繰り返した症例は、繰り返した回数分だけ集計しています。
※UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の 3つのカテゴリーによって各癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類する方法です。ステージ0のものは本項目は対象外となっています。
基準(※)
胃癌11名、大腸癌11名、乳癌7名、肺癌1名、肝癌が3名となっており、昨年度のデータと比較して入院患者は減少していました。
・成人の市中肺炎につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
・重症度分類はA-DROPスコアを用いており5段階に重症度分類しています。
Age(年齢) :男性≧70歳、女性≧75歳
Dehydration(脱水) :BUN 21mg/dL以上または脱水あり
Resipiration(呼吸) :SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2〈動脈血酸素分圧〉60Torr以下)
Orientation(意識障害):意識障害の有無
Pressure(収縮期血圧):収縮期血圧90mmHg以下
※軽症:0項目 中等症:1~2項目 重症:3項目 超重症:4~5項目(ショックがある場合は1項目でも超重症とする。)
在院日数
・脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、及び転院率を示しています。
昨年度のデータと比較し、患者数、平均年齢は同様でしたが、平均在院日数については脳梗塞以外の併存病の治療を要した患者さんが多かったため超過傾向にありました。
・診療科別に手術件数の多い5術式について、患者数、平均術前日数、平均術後日数、転院率、及び平均年齢を示しています。
・上位5位までの患者数が全て10件未満の診療科は掲載しておりません。
・同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみカウントしています。
・輸血関連、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、軽微な手術(詳細はこちら)およびすべての加算は除外しています。
・転院は退院先が、他の病院・診療所とし、手術コード(点数表Kコード)内で「転院患者数/全退院数×100」を転院率として示しています。
術前日数
術後日数
2番目に多い手術は主に出血を伴う胃潰瘍などに対し止血術を行います。内視鏡にて患部を発見し、アルゴンプラズマガスを用いて表面を焼く止血方法や、クリップを挟み込み部分的に止血する方法などで治療します。
術前日数
術後日数
術前日数
術後日数
昨年度のデータと比較し、大腿骨頚部骨折に対する手術件数が20件程度増加していました。
術前日数
術後日数
術前日数
術後日数
最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固(DPCコード6桁 130100)、敗血症(DPCコード6桁 180010)、その他の真菌症(DPC6桁コード 180035)、手術,術後の合併症(DPC6桁 180040)について、入院の契機となった病名と同一であるかを区別して集計しています。
手術や処置後に対する合併症に対しての治療が4件ありました。最大腸ポリープの切除箇所からの出血する症例が最も多く、患者さんについては再度入院していただき下部内視鏡を用いて止血術を行います。
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
予防対策が実施された患者数(分子)
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
2件以上ある日数(分子)
今後も精度の高い結果が得られるよう、適切なタイミング、方法での採取に努めていきます。
処方された退院患者数(分母)
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
細菌培養実施率
もしくは入院患者延べ数(分母)
(分子)
もしくは入院患者延べ数(分母)
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
分類レベル3b以上の発生率
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
予防的抗菌薬投与率
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
の褥瘡)の発生患者数(分子)
褥瘡発生率
(分母)
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
栄養アセスメント実施割合
(分母)
(分子)