結果表の見方

健診結果表に記載される各項目の意味や見方を掲載しています。
項目名を押すと詳しい説明が表示されます。

検査項目一覧については、詳細ページをご覧ください。(A4サイズ印刷可能)


身体測定

BMI(ボディ・マス・インデックス)指数

BMI指数は、肥満の判定に用いられる指標です。
BMIの計算式は「体重 (kg) ÷身長 (m) ²」で表されます。
例えば、身長150 cm・体重50 kgの場合は、「50 ÷ (1.50 × 1.50) =22.22」となります。

やせ(要注意) ふつう(基準値) 肥満(要注意)
BMI(体格指数) 18.5未満 18.5以上25.0未満 25.0以上

〔単位:kg/㎡〕

腹囲

腹囲(おへそ周り)は、内臓脂肪が蓄積しているかどうかの目安になります。 

男性85 cm以上、女性90 cm以上の場合、CT検査(腹囲の断面図)での内臓脂肪面積100 cm²以上に相当し、メタボリックシンドローム発症の可能性があると考えられます。

血圧

血圧とは、血管、特に動脈の壁に対して血液より加えられる圧力です。
心筋の強さ、血液量とその粘度、年齢や健康状態、血管壁の状態などによって変化します。

基準範囲 要注意 異常
血圧 収縮期血圧 129以下 130~159 160以上
拡張期血圧 84以下 85~99 100以上

〔単位:mmHg〕

あなたは「家庭血圧」を把握していますか?

家庭血圧を125/75 mmHg未満に保つことで、動脈硬化を予防し、脳・心臓の血管疾患にかかるリスクを下げることができます。
高血圧があっても自覚症状はほとんどありません。知らぬ間に動脈硬化が進行する可能性があります。
家庭血圧を測定して普段の血圧の値を把握しましょう。

◆ 家庭血圧の正しい測り方 ◆ 

  • 上腕で測る血圧計を使いましょう
  • 夜と朝に測定しましょう(朝:起床後1時間以内朝食前、夜:就寝直前)
  • トイレを済ませてから、1~2分椅子に座ってから測定しましょう
  • 測定した結果を記録に残しましょう

高血圧によって影響(血管障害)を受けやすい臓器 → 脳血管 心血管(冠動脈) 腎臓

視力

検査で以下のことがわかります。
眼の病気がないのに裸眼視力が0.7未満の場合は近視乱視が考えられます。

基準範囲 要注意 異常
1.0以上 0.7~0.9 0.6以下

聴力

低音と高音の両者が聞こえるかを調べます。
1000 Hzの低い音では30 dB(音の大きさ)以下の音が聞こえれば正常です。
4000 Hzの高い音では30 dB以下が正常です。
それ以上でないと聞こえない場合は、難聴中耳炎などが疑われます。

基準範囲 要注意 異常
1000 Hz 30 dB以下 35 dB 40 dB以上
4000 Hz 30 dB以下 35 dB 40 dB以上

〔単位:dB デシベル〕

心電図

心臓の筋肉に流れる電流を体表面から記録する検査です。電流の流れ具合に異常がないかがわかります。
心臓が拍動する際に発生する微弱な電気信号を波形として記録し、心臓の状態を把握する検査です。
また1分間に電気が発生する回数である心拍数も測定されます。

心電図検査でわかることは、以下のようなものがあります。

心臓のリズムの乱れ 心臓が規則正しく動いているか、不整脈がないかを確認できます。
心筋の異常 心筋梗塞や狭心症など、心筋に障害がないか、酸素が十分に届いているかなどを評価できます。
心筋壁の厚さ 心臓の筋肉が厚くなっている状態(心肥大)や、心臓の各部屋の血液量が増えている状態などを検出できます。高血圧や弁膜症、心筋症などが原因となることがあります。

心電図異常で考えられる自覚症状って? 胸痛・動悸・息切れ・めまい・むくみ・脈が不規則 など

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページをご覧ください。

肺機能検査

大きく息を吸ったり吐いたりして、呼吸機能を評価する検査です。

%肺活量

性別、年齢、身長から算出された予測肺活量に対して、あなたの肺活量が何%であるかを調べます。
80%以上が基準値です。79%以下では肺のふくらみが悪いことを意味し、間質性肺炎肺線維症などが考えられます。

基準範囲 異常
80.0以上 79.9以下

〔単位:%〕

1秒率

最大に息を吸い込んでから一気に吐き出すとき、最初の1秒間に何%の息を吐きだせるかを調べます。
69.9%以下では肺気腫慢性気管支炎などが考えられます。

基準範囲 異常
70.0以上 69.9以下

〔単位:%〕

血液検査

肝機能検査

総タンパク

血液中の総たんぱくの量を表します。
数値が低い場合は栄養障害ネフローゼ症候群がんなど、高い場合は多発性骨髄腫慢性炎症脱水などが疑われます。

異常 要注意 基準範囲 要注意 異常
6.1以下 6.2~6.4 6.5~7.9 8.0~8.3 8.4以上

〔単位:g/dL〕

アルブミン

血液蛋白のうちで最も多く含まれるのがアルブミンです。
アルブミンは肝臓で合成されます。肝臓障害栄養不足ネフローゼ症候群などで減少します。

基準範囲 要注意 異常
3.9以上 3.7~3.8 3.6以下

〔単位:g/dL〕

AST (GOT) とALT (GPT)

AST(GOTともいう)は、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。
ALT(GPTともいう)は、肝臓に多く存在する酵素です。
数値が高い場合は急性肝炎慢性肝炎脂肪肝肝臓がんアルコール性肝炎などが疑われます。


基準範囲 要注意 異常
AST (GOT) 30以下 31~50 51以上
ALT (GPT) 30以下 31~50 51以上

〔単位:U/L〕

AST (GOT) のみが高い場合は、心筋梗塞、筋肉疾患などが考えられます。

γ-GTP

γ-GTPは、肝臓や胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。
数値が高い場合は、アルコール性肝障害慢性肝炎胆汁うっ滞薬剤性肝障害が疑われます。

基準範囲 要注意 異常
50以下 51~100 101以上

〔単位:U/L〕

脂質検査

HDLコレステロール

善玉コレステロールと呼ばれるものです。血液中の悪玉コレステロールを回収します。
少ないと、動脈硬化の危険性が高くなります。数値が低いと、脂質代謝異常動脈硬化が疑われます。

異常 要注意 基準範囲
29以下 30~39 40以上

〔単位:mg/dL〕

LDLコレステロール

悪玉コレステロールと呼ばれるものです。
LDLコレステロールが多すぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させ、心筋梗塞脳梗塞を起こす危険性を高めます。

異常 基準範囲 要注意 異常
59以下 60~119 120~179 180以上

〔単位:mg/dL〕

中性脂肪 (TG) (トリグリセリド)

体内の中でもっとも多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。
数値が高いと動脈硬化を進行させます。低いと、低βリポたんぱく血症低栄養などが疑われます。

異常 基準範囲 要注意 異常
29以下 30~149 150~499 500以上

〔単位:mg/dL〕

Non-HDLコレステロール

Non-HDLコレステロールは、すべての動脈硬化を引きおこすコレステロールを表します。
LDLコレステロールだけでなく、中性脂肪が豊富なリポ蛋白、脂質代謝異常により出現するレムナント(残り物)などを含み、動脈硬化のリスクを総合的に管理できる指標です。
数値が高いと、動脈硬化脂質代謝異常甲状腺機能低下症家族性高脂血症などが疑われます。
低い場合は、栄養吸収障害低βリポたんぱく血症肝硬変などが疑われます。

異常 基準範囲 要注意 異常
89以下 90~149 150~209 210以上

〔単位:mg/dL〕

腎機能検査

クレアチニン (Cr)

アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。筋肉量が多いほどその量も多くなるため、基準範囲に男女差があります。
腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。
数値が高いと、腎臓の機能が低下していることを意味します。


基準範囲 要注意 異常
男性 1.00以下 1.01~1.29 1.30以上
女性 0.70以下 0.71~0.99 1.00以上

〔単位:mg/dL〕

eGFR(イージーエフアール)

クレアチニンより精度の高い腎臓機能の指標です。クレアチニン値を性別、年齢で補正して算出します。
数値が低いと腎臓の機能が低下していることを意味します。

基準範囲 要注意 異常
60.0以上 45.0~59.9 44.9以下

〔単位:mL/分/1.73 m2による〕

尿酸 (UA)

尿酸は、たんぱく質の一種であるプリン体という物質が代謝された後の残りかすのようなものです。
この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。
高い数値の場合は、高尿酸血症といいます。高い状態が続くと、結晶として関節に蓄積していき、突然関節痛を起こします。
これを痛風発作といいます。また、尿路結石も作られやすくなります。

要注意 基準範囲 要注意 異常
2.0以下 2.1~7.0 7.1~8.9 9.0以上

〔単位:mg/dL〕

糖尿病検査

血糖値 (FPG)

糖とは血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されます。
測定された数値により、ブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかがわかります。
数値が高い場合は、糖尿病膵臓癌ホルモン異常が疑われます。

異常 要注意 基準範囲 要注意 異常
53以下 54~69 70~99 100~125 126以上

〔単位:mg/dL〕

HbA1c (NGSP)

HbA1c(ヘモグロビン・エーワン・シー)は、過去1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を反映するため、糖尿病のコントロールの状態がわかります。
また、空腹時血糖 (FPG) が126 mg/dL以上かつHbA1c 6.5%以上なら糖尿病と判断します。

基準範囲 要注意 異常
5.5以下 5.6~6.4 6.5以上

〔単位:%〕

血球系検査

赤血球 (RBC)

赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収して肺へ送る役目を担っています。
赤血球の数が多すぎれば多血症、少なすぎれば貧血が疑われます。

血色素 (Hb) (ヘモグロビン)

血色素とは赤血球に含まれるヘムたんぱく質で、酸素の運搬役を果たします。
減少している場合、鉄欠乏性貧血などが考えられます。


異常 要注意 基準範囲 要注意 異常
男性 血色素 12.0以下 12.1~13.0 13.1~16.3 16.4~18.0 18.1以上
女性 血色素 11.0以下 11.1~12.0 12.1~14.5 14.6~16.0 16.1以上

〔単位:g/dL〕

ヘマトクリット (Ht)

血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリットといいます。
数値が低ければ鉄欠乏性貧血などが疑われ、高ければ多血症脱水などが考えられます。

MCV・MCH・MCHC

MCVは赤血球の体積を表します。
MCHは赤血球に含まれる血色素量を表します。
MCHC赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。
MCVの数値が高いと、ビタミンB12欠乏性貧血葉酸欠乏性貧血過剰飲酒が疑われます。
低いと、鉄欠乏性貧血慢性炎症にともなう貧血が疑われます。

白血球 (WBC)

白血球は細菌などから体を守る働きをしています。
数値が高い場合は細菌感染症にかかっているか、炎症腫瘍の存在が疑われますが、どこの部位で発生しているかはわかりません。たばこを吸っている人は高値となります。
少ない場合は、ウィルス感染症薬物アレルギー再生不良性貧血などが疑われます。

異常 基準範囲 要注意 異常
3.0以下 3.1~8.4 8.5~9.9 10.0以上

〔単位:103/μL〕

血小板数 (PLT)

血小板は、出血したとき、その部分に粘着して出血を止める役割を果たしています。
数値が高い場合は血小板血症鉄欠乏性貧血などが疑われ、低い場合は再生不良性貧血などの骨髄での生産の低下、特発性血小板減少性紫斑病などの体の組織での亢進、肝硬変などの脾臓でのプーリングが考えられます。

異常 要注意 基準範囲 要注意 異常
9.9以下 10.0~14.4 14.5~32.9 33.0~39.9 40.0以上

〔単位:104/μL〕

感染症系検査

CRP

細菌・ウィルスに感染する、がんなどにより組織の傷害がおきる、免疫反応障害などで炎症が発生したときなどに血液中に増加する急性反応物質の1つがCRPです。細菌・ウィルス感染炎症がんはないかを調べます。

基準範囲 要注意 異常
0.30以下 0.31~0.99 1.00以上

〔単位:mg/dL〕

梅毒反応(希望者のみ)

梅毒に感染しているかを調べます。
ただし、結核、膠原病など梅毒以外でも陽性になることがあり、これを生物学的偽陽性といいます。陽性の場合は区別するために精密検査を受けてください。

基準範囲 異常
陰性 (-) 陽性 (+)

HBs抗原(希望者のみ)

B型肝炎ウィルスに感染していないかを調べます。
陽性の場合は、現在B型肝炎ウィルスが体内にいることを意味します。

基準範囲 異常
陰性 (-) 陽性 (+)

HCV抗体(希望者のみ)

C型肝炎ウィルスに感染していないかを調べます。
陽性の場合は、現在C型肝炎ウィルスが体内にいることを意味します。

基準範囲 異常
陰性 (-) 陽性 (+)

尿検査

血液の色々な成分は腎臓で原尿になり、腎臓が再利用にできるものと不要物に分け、不要物を尿として排泄します。腎疾患があると必要なものまで尿中に放出したり、反対に機能が低下すると不要物をいつまでも血中に残したりします。尿を検査すると腎臓の働きや、体の様々な情報を得ることができます。
腎炎、ネフローゼ、結石、膀胱炎などで異常値になります。
異常値の場合は、泌尿器科や内科(腎臓内科)を受診しましょう。

尿蛋白

腎臓の傷害により尿蛋白がふえます。腎炎糖尿病腎症などが考えられます。

基準範囲 要注意 異常
陰性 (-) (±) (+) (2+) (3+)

尿潜血

陽性が出た場合は、尿路結石膀胱炎腎炎腫瘍などが考えられます。
女性の場合、月経中は血液が混ざりやすいため、陽性になりやすい傾向があります。

基準範囲 要注意 異常
陰性 (-) (±) (+) (2+) (3+)

便検査

大腸がんの疑いがあるかどうかをスクリーニングするための検査です。
大腸がんは全がん死亡数で女性1位、男性2位となっています。(2024年人口動態統計)
便潜血陽性になった場合は、便の再検査は意味がありません。1日でも陽性 (+) となった場合は、医療機関に受診し精密検査を受けましょう。

便潜血

便に血が混ざっています。
陽性 (+) の場合は、大腸ポリープ大腸がんなどが考えられます。

異常なし 異常
2日とも (-) 1日でも (+)

当院で、精密検査(大腸内視鏡)をご検討される方は、詳細ページをご覧ください。

眼底・眼圧

眼底

瞳孔の奥を眼底カメラで観察し、眼底の血管・網膜・視神経を調べる検査です。
網膜剥離や眼底出血、緑内障などの眼の病気の早期発見に役立ちます。
また、眼底の血管は人間の体の中で唯一、直接血管を観察できる部位のため、動脈硬化・高血圧・糖尿病などの全身の病気が推察でき、生活習慣病の検査としても有効です。

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページご覧ください。

眼圧

目の硬さ(眼圧)を測定し、主に緑内障などの目の病気の早期発見や、治療の効果判定に役立ちます。
眼圧が高い場合は高眼圧症や緑内障の可能性、低い場合は低眼圧症や脈絡膜(みゃくらくまく)の異常、網膜剥離などが疑われ、失明につながる病気のサインを捉える重要な検査です。

内科診察

健診の内科診察における聴診は、医師が聴診器を用いて心音や呼吸音の異常(心雑音、不整、呼吸音の異常など)を確認し、心不全、弁膜症、肺炎などの疾患を早期発見する重要な検査です。
見ることで異常がないかを判断する視診、触れて異常なものを見つける触診、聴診器を当てて異常音が聞こえないかを調べる聴診などがあります。

検査でわかること
聴診器により心臓の雑音を聴取した場合は心臓弁膜症などが発見できます。
下肢にうねうねとした、浮き出た血管が見えれば下肢静脈瘤を発見できます。

検査に関わる疾患
心臓弁膜症 肺炎 甲状腺腫瘍 下肢静脈瘤 など

腫瘍マーカー

がんの診断の補助や、診断後の経過観察、治療の効果判定などを主な目的として行う検査です。
腫瘍マーカー検査のデメリット(不利益)として、炎症や良性の疾患等でも異常値となる場合があり、異常値と判定された場合、無用な不安や不要な検査による苦痛等の不利益が発生することがあります。
また"がん"があっても正常値となる場合も多く、腫瘍マーカー検査のみでは"がん"は発見できません。
腫瘍マーカーが正常でも便潜血やレントゲンなどで要精密検査となった場合は、必ず医療機関を受診してください。腫瘍マーカー検査はあくまで通常行っている健診のサポート的な検査とお考えいただき、国が推奨する「がん検診」を定期的に行うことを強くお勧めいたします

※ 国立がん研究センター がん情報サービス      
ホームページ リンク先はこちら →  がん検診について  最新がん統計  がん予防について

腫瘍マーカー 疾患 基準値
PSA 前立腺がん 0.000~4.000 ng/mL
CEA 大腸がん、胃がん、食道がん 0.0~5.0 ng/mL
AFP 原発性肝臓がん 0.0~20.0 ng/mL
CYFRA(シフラ) 肺がん 0.0~2.3 ng/mL
CA19-9 膵臓がん 0.0~40.0 U/mL
CA125 卵巣がん 0.0~28.0 U/mL
CA15-3 乳がん 0.0~27.0 U/mL

1.PSA

前立腺がんは、男性で罹患率(かかる割合)が一番高い“がん”です。
PSAは前立腺がんの代表的な腫瘍マーカーであり、前立腺肥大や前立腺炎でも高値となる場合があります。
また、長時間自転車に乗った後や性行為の後では前立腺が刺激され、PSAが軽度上昇することがあります。
異常値と判定されたら受診科は泌尿器科となります。泌尿器科ではしこりが触れないか調べる直腸診や経直腸超音波検査、MRI検査などで精密検査を行います。

2.CEA

正常値であっても便潜血陽性やバリウム検査で要精査となったら、必ず医療機関を受診し大腸内視鏡検査や胃カメラ検査を受けてください。
食道・胃・大腸などの消化器系がんの腫瘍マーカーとして広く用いられています。
しかし、乳がん、卵巣がんなどでも高値となることが多く、この検査だけで部位を特定することが出来ません。
また、早期がんでは必ずしも高値となるとは限らず注意が必要です。健康な方でも喫煙・糖尿病・間質性肺炎・慢性甲状腺機能低下症・加齢などで上昇することがあります。高値の場合は他の検査による精密検査が必要です。

大腸がんのリスクが高い方
野菜嫌い ・ 喫煙 ・ 飲酒過多 ・ 運動不足 ・ 便秘症 ・ 動物性脂肪や動物性タンパクの摂取が多い ・ 血縁に大腸がん患者がいる

3.AFP

原発性肝臓がん(肝臓の細胞からできたがん)の腫瘍マーカーです。
慢性肝炎・肝硬変でも上昇することがありますが、上昇が持続すると「肝臓がん」が強く疑われます。

肝細胞がんのリスクが高い方
B型肝炎/C型肝炎感染者 ・ 高度脂肪肝 ・ 慢性肝炎 ・ 肝硬変

4.PIVKA-Ⅱ

原発性肝臓がん(肝臓の細胞からできたがん)の腫瘍マーカーです。
PIVKA-Ⅱは抗血栓剤(血液をさらさらにする薬)を使用している場合、異常高値を示し、本来の腫瘍マーカーとしての役割を果たしませんので、AFPをご利用ください。

5.CYFRA

正常値であっても胸部レントゲンで要精密検査となったら必ず医療機関を受診してください。
肺がんの腫瘍マーカーですが、すべての肺がんについて高値になるとは限らず、他の良性疾患(良性腫瘍・肺気腫・肺炎など)でも高値になる場合や、早期がんでは高値にならない場合があります。高値の場合は、胸部CT検査等の精密検査を行います。
喫煙は最大の肺がんリスクです。喫煙している人は今すぐ禁煙しましょう!

6.CA19-9

膵臓がんでの陽性率は約80%と比較的高い代表的な腫瘍マーカーです。
ただし、慢性膵炎や黄疸、糖尿病でも上昇する場合がありますので、高値の場合は、腹部CT検査、腹部超音波検査などの精密検査を行います。また、日本人の4~10%の割合でこのマーカーが上昇しない方が存在しますので、正常値でも油断は禁物です。

7.CA125

20歳を過ぎたら、必ず婦人科検診を受けてください。
卵巣がんの腫瘍マーカーですが、卵巣以外のがんでも上昇することがあり、妊娠初期、生理中、閉経前でも一過性に上昇することがあります。
腫瘍マーカーをもって婦人科検診に代えることはできません
子宮頚がんなどの婦人科の病気は、若い方の発症があり近年上昇傾向です。
未来の自分を守るために、20歳を過ぎたら2年に1度は婦人科検診を受けてください

8.CA15-3

40歳を過ぎたら、必ず乳がん検診(マンモグラフィ)を受けてください。
乳がんは、現在、女性が障害で9人に1人がかかる“がん”です。30代後半から増え始め40~60歳代にピークを迎えます。働き盛り、子育て世代の女性に多いがんといえます。残念ながら、CA15-3の測定のみで乳がんの早期発見は難しいとされています。このため、腫瘍マーカーのみでは、乳がん検診を行ったことにはなりません。40歳になったら2年に1度は乳がん検診を受けてください
若年者(30代)について、下記のリスクがあり、ご心配な方は乳腺超音波検査をおすすめします。

乳がんのリスクが高い方
喫煙 ・ 多量飲酒 ・ 肥満 ・ 血縁に乳がん患者がいる ・ 出産歴がない ・ 初経が早い ・ 閉経が遅い ・ 
ホルモン療法を受けた、または受けている

胸部レントゲン

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページをご覧ください。

胃部レントゲン

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページをご覧ください。

胃内視鏡

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページをご覧ください。

腹部超音波

腹部超音波(エコー)検査は、人に聞こえない高周波の音波を腹部に当て、臓器から返ってくる反射波を画像化して体内の臓器の形や状態を調べる検査で、痛みや放射線被曝がなく身体に対し安全な方法です。
当センターの腹部超音波検査では、上腹部臓器(肝臓・胆嚢・総胆管・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈)を観察しています。

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページをご覧ください。

婦人科検診(子宮頚部細胞診)

検査の内容

腟口から細い器具を挿入し、子宮頚部の粘膜から細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査です。

検査でわかること

細胞診検査により子宮頚がんの早期発見につながります。
トリコモナス膣炎、カンジダ膣炎などの感染がわかります。

基準値 再検査 異常
NILM 不適正標本・ASC-US ASC-US, ASC-H, LSIL, HSIL/CIN2, HSIL/CIN3, SCC, AGC, AIS, Adenocaricinoma, 
Other malig

乳腺超音波

超音波を乳房に当て、その反射波(エコー)を画像化して、乳房内部の腫瘤の有無、大きさ、性状などを詳細に観察します。(放射線被曝ばくの心配はありません)
マンモグラフィでは異常所見が発見しづらい乳腺が密な若い方や乳腺が発達している方、妊娠中・授乳中の方でも、痛みや放射線被ばくなどの負担なく検査することが可能です。

一方でこの検査はマンモグラフィと違って、乳がんに特徴的にみられる小さな石灰化をみつけることは困難です。
そのため乳がん罹患率が上がる40歳以上の方はマンモグラフィを主に受け、乳房超音波検査は併せて受けていただくことをお勧めします。
自覚症状がある場合や精密検査が必要と判定されたときは、乳腺外科を受診してください。

この検査でわかる所見・疾患については、詳細ページをご覧ください。

マンモグラフィ

エックス線検査(マンモグラフィー)では、カテゴリーの1~5に分類されます。
多くの場合、カテゴリー3では経過観察か精密検査、4・5では精密検査が必要となります。

カテゴリー1 異常ありません。
カテゴリー2 石灰化した繊維腺腫、乳管拡張症などによる多発石灰化、脂肪腫、乳房内リンパ節、豊胸手術による影響など、明らかに良性と診断できる所見です。
カテゴリー3 良性の可能性が高いが、悪性の可能性も否定できない場合です。
超音波検査などの追加検査が必要です。
カテゴリー4 悪性の疑いがあります。
悪性の可能性が高い病変で、他の検査が必要になります。
カテゴリー5 ほぼ乳がんと考えてよい病変があります。さらなる検査が必要です。
よく見られる所見 所見説明
石灰化
(せっかいか)
乳房内部に輝度の高いカルシウムが沈着したと考えられる部分が点状や線状の影にみられます。良性疾患でも悪性疾患(乳がん)でもみられることがあります。影の形状や分布範囲などをもとに悪性の可能性を判定しています。
腫瘤
(しゅりゅう)
白い塊上の影です。良性疾患でも悪性疾患(乳がん)でもみられることがあります。影の形状や濃度などをもとに悪性の可能性を判定しています。
局所非対称陰影 (FAD) 
(きょくしょひたいしょういんえい)
腫瘤ほどはっきりした境界をもたない白い影です。良性疾患でも悪性疾患(乳がん)でもみられることがあります。影の形状や周囲の乳腺の様子などをもとに悪性の可能性を判定しています。

日本人間ドック・予防医療学会 ホームページより一部引用

ページトップ