泌尿器科
■はじめに
平成30年4月より、医師1名による常勤体制となり、外来・入院での診療が可能となりました。積極的に診断・治療ができるよう、種々の医療器具を準備しています。
患者中心の医療に心掛けます。そのために、患者さんとそのご家族と医療情報を共有し、患者家族の希望に沿った検査・診断・治療にあたります。
すなわち、「インフォームド・コンセント」に力をいれ、必要に応じて「セカンド・オピニオン」を導入します。
泌尿器科領域すべてです。
すなわち、副腎、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)および男子性器(精巣、精巣上体、精管、精嚢腺、前立腺、陰茎)に生じた炎症、結石、良性腫瘍、悪性腫瘍、外傷や機能障害、先天性奇形等です。
・赤い色や茶色の尿がでる。
・排尿時に痛い、しみる、痒いなどの症状がある。
・排尿するときに、出にくい、時間がかかる、回数が多い、などの症状がある。
・トイレまで排尿を我慢できない、くしゃみや縄跳びをしているときにもれてしまう。
・強い腹痛、腰痛、会陰部痛、尿道痛、鼠径部痛、陰嚢部痛などがある。
・健康診断、人間ドックなどで、前立腺癌の疑いがあると指摘された。
・外陰部が他の人と違っている。
・高血圧や著しい肥満、脱力感等があり、CTやMRIで副腎に腫瘍を指摘された。
尿路結石の砕石治療が可能となりました!
■体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)とは

音波の一種である衝撃波を水中で発生させ、体の外から結石に向けて収束照射し、筋肉や他の臓器を傷つけることなく、結石のみを細かく破砕する治療方法です。
砂状に破砕された結石は尿と共に尿管の蠕動運動により自然に体外に排出されます。排出が完了するまでの時間は患者さんによって異なりますが、通常は数日から1~2週間程度です。重篤な副作用や後遺症はほとんどなく、現在では腎・尿管結石の多くがこの方法により治療されています。
■治療の特徴
・体が傷つきません。
・治療時間は短く1時間以内で終わります。
・痛みがほとんどなく、麻酔が不要です。(鎮痛剤は使用します。)
・副作用・後遺症がほとんどありません。
・再発の場合の治療法としても最適です。
【注意】
結石の位置や大きさによっては、治療の前後に、泌尿器科的処置(尿管ステント留置)を併用する場合があります。
■受診をご希望の患者さんへ
・腎、尿管結石治療をご希望される患者さんは泌尿器科外来を受診して下さい。
・初めての受診の方や急な受診などで予約をされていない方の受診も受け付けておりますのでご安心 下さい。(Q&A参照)
・かかりつけの先生がいらっしゃる方は、ご紹介状を持参のうえ、ご来院下さい。
■治療期間・費用について
・健康保険が適用されます。
・治療期間は1泊2日の入院を基本としております。
・治療期間・費用は症状、検査、追加治療により変動しますので、ご了承下さい。
・費用に関してのご質問は、医事課・受付にお尋ね下さい。
■Q&A
Q1:尿管結石の症状
A:尿路結石の患者は多く、日本人男性の10人に1人、女性の20人に1人が一生に1度は罹患します。気付かぬうちに腎臓にできた石がある日突然尿管に転げ落ちてきます。これを「尿管結石」と言い、突然の"側腹部痛と血尿"にて発症します。時には陣痛に匹敵するほどの強い痛みを伴い、これを"疝痛発作"と言います。
Q2:破砕できる結石の大きさ
A:直径5-6mm以上であれば破砕の対象と考えています。ただし、尿管の走行や結石の場所、発症から治療までの期間、石の硬さなどによって一度では砕石できない場合があります。
Q3:ESWLの具体的な方法及び治療中の痛み
A:ベッドに横になり、石にX線透視により確実に焦点を合わせた後に衝撃波を当てます。当院では原則的に鎮痛剤(飲み薬か座薬 )を使用しています。無痛ではありませんが自制内(我慢できる範囲)まで衝撃波の強さを制御します。治療時間は約1時間です。治療後は歩行や食事が可能です。
Q4:ESWLの合併症
A: 重篤な合併症はほとんどありませんが、血尿や微熱が出る場合があります。まれに皮下血腫や腎被膜下血腫(腎臓の表面での出血)などが起こることがあります。1時間以上の衝撃波治療は合併症の出現や腎機能障害の可能性も出てくるので、もし石が硬くて割れなかった場合でも1時間程度で治療終了します。多くの方は1回のESWLですみますが、中には複数回の治療を要する場合もあります。
Q5:入院期間と治療費
A:破砕後に石が動き出して夜間に痛みが増強することもあるので、当院では1泊2日の入院治療を基本としております。日帰りESWLは行っておりません。 治療費は健康保険が適用されます。老人保健、各種医療証などお持ちの方の治療費につきましては別途お問い合わせください。費用に関してのご質問は医事課受付にお尋ね下さい。
ウロマスターの治療を開始しました!
■ウロマスターとは

過活動膀胱・尿失禁に対する電気刺激法の一つで、下腹部と臀部に専用パットを4枚貼り、干渉低周波電流を用いて膀胱および膀胱周辺の排尿筋、骨盤底筋を刺激することで頻尿・尿失禁の改善が期待できる安全で簡単な治療法です。
■ウロマスターの特徴

1.専用粘着パッドを下腹部と臀部に貼り、約20分間寝ているだけの治療です。 (着衣のままで可能です)
■治療回数
最初の3週間は週2回程通院していただき、その後は2週間に1回程度です。
効果があがった時点で治療は終了となります。判断は医師とご相談ください。
■費用
治療費用は保険が適用されます。
医師 | 出身大学 | 卒業年 | 所属学会・資格等 |
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赤澤 信幸 (常勤) |
日本医科大学医学部卒業 | 昭和52年 | 日本泌尿器科学会 日本女性骨盤底医学会 日本超音波医学会 日本内科学会 日本泌尿器科学会専門医・指導医 労働衛生コンサルタント(保健衛生) 医学博士 |